女子枠は高校で
大学理工系学部入試の女性枠が話題になっているが、女子枠を設けるなら高校の進路選択段階で行い、入試自体は平等に行うのがよい、という主張。
山口 浩
2026.08.25
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大学の理工系学部で「女子枠」を設ける動きが広がっている。東京科学大学(旧東京工業大学)は2024年度入試から一部の学院で女子枠を導入し、2025年度には対象を拡大した。名古屋工業大学も電気・機械、情報、物理などの分野で女子特別推薦を実施している。京都大学も2026年度入試から理学部・工学部の特色入試に女性募集枠を設けた [1][2][3]。
推進する側にはそれなりの理由がある。日本では女子が理工系へ進む割合が国際的に見ても低い。OECDの集計では、2021年の高等教育におけるSTEM分野の卒業者に占める女性の割合はOECD平均が33%であるのに対し、日本は20%以下の国の一つだった [4]。
ただし、「理系」と一括りにすると実態を見誤る。文部科学省の学校基本調査を見ると、大学学部生に占める女性比率は、工学では2割弱、理学では3割弱にとどまる一方、農学では半数近く、保健分野では過半数を占める [5]。つまり問題は、女性が「理系全般」を避けているというより、機械、電気・電子、情報、物理など、特定の分野において著しく少ないことであろう。