欧州熱波「ざまぁ」論について
気候変動について日本を「遅れている」と批判してきた西欧諸国を揶揄する言説がみられるが、互いをよりよく理解していくきっかけとすべきである、という話。
山口 浩
2026.06.30
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ツイッター上で「今まで涼しい気候で環境を押し付けていた欧州がエアコンもない縛りプレイで熱波で苦しんでいてざまあw」みたいな考え方はおかしい、といった感じの主張を見かけた。それに対して、環境保護を訴える文脈で西欧の人々が日本の「置かれた環境を理解せずに上から目線で「エアコンを使うお前らは意識が低い」みたいな言い方をする態度が気に入らなかったのではないか」と書いたら、反論をいただいた(もう削除されてしまったようだ)。
熱波は今に始まった話ではなく、数十年にわたる課題で(2003年の熱波も数万の死者が)、だからこそ欧州は気候変動対策を熱心にやってたわけですよね。
そういう環境を理解せず「態度(誰の?)が気に入らない」と上から目線で言うのはどうなんでしょう。
Twitter(現X)より
総じてネットにおける「議論」の多くは主張そのものの対立というより「あいつらが気に入らない」が直接の動機になっていて、それを何らかの論拠で糊塗しているという類のものである。
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続きは、6975文字あります。
- 1 西欧諸国は気候変動対策の枠組みを主導してきた
- 2 しかしそれは彼らに有利なものだった
- 3 西欧の現在の猛暑はその構造の一端を改めて意識する機会となった
- 4 「ざまぁ」ではなく、互いを理解しよう
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