終末論と日本人
終末論の歴史に関する本を読みながら、日本における終末論の井地付けは欧米とちがうのだなあ、などと思った件。
山口 浩
2026.07.21
読者限定
今年度のゼミのテーマが「予言」なのでいろいろ予言本を読んだりしているのだが、以下はその関連で読んでみた本(せっかくなのでアフィリエイトリンクも置いておく)。感想文でも書こうかと思っていたのだが、いろいろ思うところがあったので路線変更。
『世界の破滅を信じた人たちのとんでもない世界史』(トム・フィリップス著、寺西のぶ子訳、河出書房 2026年)[1]
そこそこ面白かった(本当は、「世界の破滅を信じちゃった人たちがやらかしたあれやこれやの面白話を期待していたのだがそういう感じではなかった。とはいえ、コロンブスが終末論者でそれが新大陸探しの動機だったという話をはじめ、興味深いエピソードはいくつもある)のだが、なんともいえない違和感が残った。歴史上幾度となく繰り返されてきた終末論運動や黙示録的信仰について、その経過や背景、影響などをていねいにたどっていて、なるほどと思う部分も多かったのだが、どこか最後まで他人事のような感覚が拭えなかった。