若者の字はなぜ薄く小さくなったのか

学生たちの手書き文字が薄く小さくなっているという指摘とその背景に関する私的な考え。
山口 浩 2026.09.08
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薄い!小さい!読めない!

最近、学生のレポートやテストを採点していると、ある奇妙な現象に直面する。彼らが書く文字が総じて驚くほど薄く、そして小さいのだ。細いシャープペンシルでかすれるように書かれた字はこれでもかと思うくらい小さい。判読するのにも一苦労するし、(別にうまい字というわけでもないので)どうやっても読めないものも少なからずある。

もちろん、これ自体は私の個人的な経験にすぎない。「現代の若者の文字が昔より小さく薄くなった」ということを日本全国について示す大規模な時系列調査が存在するわけではない。しかし、鉛筆の市場シェアでみると、かつて主流だったHBが減り、より柔らかく、弱い筆圧でも濃く書ける2Bが増えているという [1] [2]。その背景の一つとして子どもの筆圧低下が指摘されており、少なくとも教育現場で筆圧の変化が意識されていることの傍証にはなろう。

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